横浜の遺品整理ブログ

[生前整理お役立ち情報]

2026年03月03日

億劫な実家の片付けを「家族の大切な時間」に


12月〜3月頃の寒い時期は、「遺品整理」の依頼が多くなります。
急激な温度変化により血管が収縮し、心筋梗塞や脳卒中などの突然死が増える時期です。
残念ながら亡くなってしまった親御さんの遺品を、どうしたら良いかわからないと専門業者に片付けを依頼する方が増えています。

というのも、70〜80歳代の親御さんをお持ちの子供世代の方も、およそ40〜50代。まだまだ働き盛りですし、ご自分のお子さんにまだ手がかかる方や、お子さんの学費のためにバリバリ働いている人も多い世代です。ご自分の家庭や仕事が忙しいのに、実家の遺品整理まで手が回らない、という方が多いのもうなずけます。

実家が近くにあるのなら週末などを利用して通うという手もありますが、実家から遠く離れて住んでいる場合は何度も通って片付けるなど不可能に近いのが実情です。
しかも、田舎にある実家は無駄に広い…!家族みんなで住んでいた家に、子供たちが独立して親二人になってからも住み続け、部屋の大半が物置状態になっている、というパターンも多くみられます。親も年とともに重いものを運んだり片付けをするのが億劫になり、しかもまだ使えるものを捨てるのは「もったいない」と感じる世代ですので、どんどん物が溜まっていってしまうのです。

どこから手を付けたら良いかわからず業者を読んだら、100万近い金額を提示された!という話も珍しくありません。広い実家がゴミ屋敷のように物だらけになっていた、という極端なケースでは片付けるのに作業員3〜4人で数日かかることもあり、人件費やゴミの処分費、運搬費などがかさんで数十万〜100万になることは珍しくありません。少しでも費用を節約したいなら、普段からモノを減らし、不要なものを溜め込まないで生活することが大切です。可能ならば、「遺品整理」ではなく親御さんがご健在のうちに、一緒に片付けができることが理想です。


「遺品整理」ではなく「生前整理」を


片付けを始める前に、まずは片付けに対する「気持ちのすり合わせ」をする必要があります。親子関係にもよりますが、「終活」「生前整理」などという言葉をよく思わない親世代の方もいます。「亡くなった後に苦労するのはこっちだから、早く片付けて」等とは間違っても言ってはいけません。また、親世代の人には「モノをたくさん持つのが豊かな暮らし」「捨てるのはもったいない」という価値観が根強く残っています。そんなもの持っていても無駄!と一刀両断するのではなく「モノが多いとつまづいたり災害時に崩れてきたりという安全面が心配だから」等、相手に配慮した言い方をするのも大事なことです。ここで気持ちがすれ違ったまま片付けを始めてしまうと、後でけんかになったり「勝手に物を捨てられた!」などと言われてしまうことにもなりかねません。

「モノを減らす」「不要なものを溜め込まない」と口で言うのは簡単ですが、親が数十年暮らしてきた家には思い出の品や大切なものもたくさん詰まっています。子供の価値観で「不用品」と決めつけて捨てることを強要したり、勝手に捨ててしまうことは厳禁です。「実家にあるモノはすべて親の人生の一部」ということをわきまえ、自分は片付けのお手伝いをする、という立場を忘れないようにしましょう。

親がまだ元気なうちなら、片付けを急ぐ必要はないので、帰省のたびに少しづつでも、昔話に花を咲かせながら片付けができれば、思いがけず親子の良い時間が過ごせると思います。


実家の片付けの手順

ステップ1:帰省前から計画を立て、準備をしておく
 帰省する前に、実家のある自治体の粗大ゴミ処分場・受付時間・分別方法等をインターネットなどで調べて計画を立てましょう。いつまでにどこの部屋を片付けるか具体的に決めてから始めると、途中で迷ってしまったり、やる気がなくなってしまうことなく作業が進められます。

ステップ2:もめにくい「かつての子ども部屋」から手をつける
 モノを捨てても喧嘩になりにくいのは、かつての子ども部屋、つまり子供世代の自分たちの部屋です。衣替えのたびに持ち込んだ服や、使わないレジャー用品、幼い頃の学習机や本棚などの不要な家具類を、先に処分しましょう。 
 ついでに、死蔵品になっている親の不用品も「“ついでに”処分しようか」と提案してみてください。あくまでも“ついで”というのがポイント。親の「捨てたくない」という心の壁を乗り越えやすくなります。

ステップ3:防災・減災・避難経路を片付ける
 片付ける理由を「年寄りだから転ぶかも」と言ったら、反感を持たれるかもしれません。しかし停電や地震に備えるという、防災を理由にすると、親に納得してもらいやすくなります。
 玄関や廊下、トイレにつながる動線を片付けたり、リビングや寝室の床置きや崩れそうな頭上にあるモノを安全な場所に移動したりしていきましょう。


「捨てる」判断は慎重に


片付けの前に捨てる物と残す物の基準を家族で話し合い、共有しておくことが重要です。個々の基準が食い違っていると、後でトラブルになりかねません。
一年以上使用していない
サイズが合わない服
使用する機会がない物
のような明確な基準を事前に設定しておくと、片付けの作業効率が大幅に向上します。
捨てるのが「もったいない」という意識がどうしても消えない場合には、「買取業者に引き取ってもらう」「メルカリやフリマなどで売る」等、「誰かに使ってもらう」という形なら手放せるかもしれません。少し手間はかかりますが、大事な品の「幸せな手放し方」を親子で一緒に考えてみてはどうでしょうか。

「実家の片付け」を「家族の大切な時間」に


しばらく実家を離れて生活していた人が、実家の片付けをするのは想像以上に大変です。自分の家だから…と思っていても、実際はどこに何があるかわからず「よその家」と同じ状態です。

「早めに片付けたい」という気持ちが先走って、突然実家に押しかけて不用品を処分したり、「これどこ?」「あれどうなってるの?」と詰め寄ったりしてしまうと、かえって関係が悪化します。実家の片づけは長期戦です。一度にたくさんやろうとすると、お互いに疲れてしまいます。「今回はここだけ」と決めて、少しずつ進める方がうまくいきます。

親子の関係を壊してまで片付けをする必要はありません。懐かしい品や写真を眺めながら、ついつい手が止まってしまい作業が進まない…ということもあると思います。そんな時間も含め、「モノも気持ちも整理する大切な時間」ととらえ、親子で取り組んでみてはいかがでしょうか。

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