横浜の遺品整理ブログ
2025年08月07日 [遺品整理お役立ち情報]
今更ですが解説!「遺品整理士」とは?

高齢化が進む現在、「遺品整理士」の需要は数年前から増え続けています。実際に遺品整理をお願いしたことがある人は少ないかもしれませんが、テレビや映画の題材として見聞きしたことがある方もいると思います。この秋からもまた、草g剛さんが主演の、遺品整理士を主人公にしたドラマが放送されるそうです。
遺品整理士とはどんな仕事?資格が必要なの?
ドラマが始まる前に、「遺品整理士」とはどのような仕事なのか、改めてご紹介しようと思います。
遺品整理士とは、その名の通り、亡くなった方の遺品を整理する仕事のことです。また遺族に代わって部屋の清掃を行ったり、不用品を仕分け・買取・処分したりもします。一口に「遺品整理」といっても、実際にはいろいろな業務を行うのが遺品整理士の仕事です。
それなら、遺品整理をするには資格が必要だと思う方が多いと思います。しかし実際には、遺品整理を行うのに絶対必要な資格はありません。遺品整理士認定協会の認定試験に合格すると「遺品整理士」の資格がもらえますが、これも民間資格であり必ずしも資格がないと遺品整理の仕事ができないというものではありません。しかし、遺品を買い取り販売したりする場合は「古物商」の許可も必要になります。買取できないものや形見として残すもの以外の不用品などを回収するには、「一般廃棄物収集運搬」の許可も必要です。
しかし自社では遺品の整理だけを行い、買取や不用品回収は専門業者に依頼するのであれば、厳密には何の資格もなくても「遺品整理業」はできるということになります。実際に一時期、何の資格も持たない遺品整理業者が横行し、法外な料金を請求したり、回収した品を不法投棄したりして問題になったこともありました。そのような背景から遺品整理士認定協会が発足し、遺品整理に関する一定の知識とノウハウを持った専門家を育成するようになったのです。
遺品整理士の資格が重要な理由

先にも述べたとおり、遺品整理業をするにあたって「遺品整理士」の資格は必須ではありません。それなのになぜこの資格が重要なのでしょうか?1つには「悪徳業者への不安が減るから」ということが言えると思います。ご家族や親戚が亡くなった時、心身ともに憔悴し、冷静な判断力がなくなってしまうのは仕方のないことです。遺品整理をしなくてはならないけれど、自分ではできないしどこに頼んだら良いかわからない、そんな時に付け込んでくる悪徳業者から身を守るためにも、遺品整理士の資格を持った業者に依頼するというのが一つの判断材料になると思います。
また、「遺品整理士」は資格を取るために勉強して試験に合格する必要がありますので、遺品整理に関する正しい知識を持っていると考えられます。遺品整理業について十分に理解し、廃棄物やリサイクル品の取り扱いに関する各法規制を学び、さらに"供養" に対する認識を持ち、想いのこもる品々を取り扱える専門家として遺品整理士認定協会から認められているのです。
以上のような理由から、遺品整理を依頼する際には正しい知識を身につけた専門家に依頼をすれば、遺族の気持ちに寄り沿った高品質なサービスが受けられると考えられます。
実際の遺品整理士の業務内容とは
遺品整理士が行う業務としては、主に以下のようなものがあります。
部屋の清掃
不用品の解体や仕分け、処理
家財道具の運び出し
一見すると、清掃業者の仕事と変わらないようにも思われますが、たとえ不用品であっても、遺族の気持ちを尊重し、丁寧に扱うことが遺品整理士には求められています。
そして遺品整理業者によっては、以下のようなサービスも提供しているところがあります。
不用品の買取・回収
遺品の供養・お炊き上げ
ハウスクリーニング・特殊清掃
これらのサービスも利用したい方にとっては、何社もの業者に依頼するよりも一社で完結するほうが便利ですので、さまざまな資格を保有しさまざまなサービスを提供している業者を選ぶのが良いでしょう。
これからの遺品整理士の需要

日本の人口は減り続けていますが、その中で高齢者が占める割合は今後しばらく増え続けていきます。核家族化によって老人の独り暮らしや老老介護などが急速に増え、故人の家族や親族が遺品整理を行えない状況も多くなっています。高齢化社会によって、今度ますます遺品整理士の仕事はニーズを高めていくでしょう。
いざ自分が遺品整理をしなければならなくなった時のためにも、「遺品整理士」について覚えておいて損はないでしょう。